東京の旧帝国ホテルは「フランク・ロイド・ライトの残した唯一のホテル」として、そこに泊まるためにやってくる観光客も少なくありませんでした。アール・デコ様式であれば、パリのルテシア(hotel Lutetia)やミレニアム・ホテル・パリ・オペラ(Millennium hotel Paris Opera)、カンヌのマルティネーズ(Martinez)などが有名です。最近は有名建築家が手がけた「デザイナーズホテル」も増えてきました。
そんななか、ドイツでは「バウハウス様式」のホテルが注目されています。
バウハウスは鉄とガラスとコンクリートで作られたモダニズム建築の先駆けとして知られていますが、建築以外では画家のカンディンスキーやパウロ・クレーといった単純な、しかし想像力をかき立てる作品も多くあります。
バウハウス建築の代表としても知られるベルリンの「ハウス・ニュルンベルク」が、2007年「エリントンホテル・ベルギー」としてリニューアルオープンしました。ドイツにはバウハウス発祥の地デッサウにある「シュタインベルがーホテル・フュルスト・レオポルド」やチューリンゲンの森の中にあるプロプストツェラの「ハウス・デス・フォルクス」など、バウハウスの名ホテルがありました。そんな中、ベルリンの中央に、当時の様式を見事に再生したホテルが登場したわけです。
ベルリンでは、他にもクラシックな作りの「ブランデンブルガー・ホーフ・ベルリン」の調度が、すべてバウハウスデザインで統一されているのも見物。建物を楽しむ旅。そんな視点で旅を計画してみるのも、楽しいかも知れません。


